「関係代名詞」と「関係副詞」の違い。それぞれの意味や使用例を解説します! | コトノハ辞典

「関係代名詞」と「関係副詞」の違い。それぞれの意味や使用例を解説します!

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「関係代名詞」と「関係副詞」の違い

英語の文法を学ぶ上で、多くの学習者がつまずくポイントのひとつに、「関係代名詞」と「関係副詞」の違いがあります。どちらも文と文をつなげる役割を持ち、主語や目的語、修飾語を補うことで、情報を一文にまとめる働きをします。しかし、その使い方や意味するところには明確な違いが存在します。

まず、「関係代名詞」は、先行する名詞を説明するために使われ、その名詞が文中で主語や目的語、所有格として機能する場合に用いられます。たとえば、「The book that I bought was interesting.(私が買った本は面白かった)」という文では、「that」が関係代名詞として、先行詞である「the book」を補足し、「I bought」の目的語としての役割を担っています。

一方、「関係副詞」は、先行する名詞が「場所」「時間」「理由」「方法」といった情報を表すときに使われ、節全体が副詞的に働くのが特徴です。たとえば、「This is the place where we met.(ここが私たちが出会った場所です)」という文では、「where」が関係副詞であり、「we met」が場所を補足する節として機能しています。

このように、関係代名詞は名詞を文の一部として説明し、文の構造の中で主語や目的語の位置を占めるのに対し、関係副詞は名詞と節の関係性(場所、時間、理由など)を示す接続の役割を果たします。見た目や使い方が似ているため混同されやすいものの、それぞれの文法的な役割と意味を理解することで、英語表現の幅が格段に広がります。

それぞれの意味

「関係代名詞」の意味

「関係代名詞」は、名詞とそれに関係する節とを結びつけるために用いられる語であり、その節の中で代名詞としての役割を果たします。つまり、関係代名詞は名詞の代わりとして文中に入り込み、主語や目的語、あるいは所有格の位置で働くのが特徴です。このため、関係代名詞は節の中で欠けている文の要素を補う働きをします。関係代名詞は、先行する名詞に対して追加情報を与え、文全体をより明確で具体的にする効果があります。

「関係副詞」の意味

「関係副詞」は、名詞に関係する節を導きながら、文中で副詞としての機能を担う語です。関係副詞は、先行する名詞の表す概念——たとえば「場所」「時間」「理由」など——に関連する節を導くことで、その名詞に関する背景や状況を補足します。関係副詞が導く節は、基本的に副詞節の性格を持ち、文の中で状況を説明する形となります。

関係代名詞が節の中で名詞の働きをするのに対し、関係副詞は節そのものが副詞のように振る舞う、という違いがあります。

「関係代名詞」と「関係副詞」の使い方・使用例

「関係代名詞」の使用例

    • This is the book that I was talking about.
    • The girl who called me is my cousin.

whose car was stolen.

which we watched last night was amazing.

whom you met at the party.

「関係副詞」の使用例

  • This is the place where we had lunch.
  • Do you remember the day when we first met?
  • I don’t know the reason why she left early.
  • That was the moment when everything changed.
  • He explained the situation where the problem occurred.

「関係代名詞」と「関係副詞」に似た言葉

  • 接続詞(conjunction):文と文をつなぐ語で、代表的なものに「and」「but」「because」などがある。名詞や副詞を代用することはない。
  • 疑問代名詞(interrogative pronoun):「who」「what」「which」など、疑問文で使われる代名詞。見た目が関係代名詞と重なるが、文中で質問を表す役割を持つ。
  • 疑問副詞(interrogative adverb):「when」「where」「why」「how」など、疑問文で使われる副詞。関係副詞と同じ語が多いが、使い方や目的が異なる。
  • 前置詞+関係代名詞(preposition + relative pronoun):「to whom」「for which」など、前置詞が関係代名詞の前に置かれる構造。形式的で書き言葉でよく用いられる。
  • 分詞構文(participle construction):現在分詞や過去分詞を使って、文の一部を簡略化する構文。関係詞節の代わりに使われることがあるため、混同されやすい。
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