「計る」と「量る」の違い。それぞれの意味や使用例を解説します！

「計る」と「量る」 漢字
2023.08.14

「計る」と「量る」の違い

「計る」と「量る」のように同じ発音を持つが異なる漢字を使って表現される語彙があります。これらは使い方に微妙な違いがあります。

「計る」は主に時間や距離、角度、比率など抽象的な数値を図る際に使用します。例えば、「時間を計る」「距離を計る」「体温を計る」などと用います。

一方「量る」は物理的に実際に重さや大きさ、容量などを図る際に使います。例えば、「重さを量る」「体重を量る」「体脂肪を量る」などのように用いられます。

これらの違いはあまり重視されないこともありますが、正式な文書では正確に使い分けることが重要となります。

それぞれの意味

「計る」の意味

「計る」は、時間、距離、角度、比率などの抽象的な数値や量を図るための動詞です。非物質的な数値や計量を表すために主に使用されます。対象とするものが直接的に観察や手に取ることができない、あるいは具体的な物理的対象が存在しない場合に使用されます。

以下にいくつかの具体的な例を挙げてみます。

  • 時間を計る：一定の時間経過を計測するために使用されます。例えば、「10分間煮る」というレシピを実行する際に、「時間を計る」ためにタイマーを使用することがあります。
  • 距離を計る：地図上の距離や、2つの地点間の距離を測定する際に使用されます。例えば、「東京から大阪までの距離を計る」などと使います。
  • 体温を計る：体温計を使用して人の体温を測定することを指します。この場合、体温は物理的に触れて確認することはできませんが、体温計を用いて間接的に計測することができます。
  • 比率を計る：2つ以上の数値の比較を測定する際に使用されます。例えば、「売上の増減率を計る」、「投票率を計る」などと使われます。

以上のように、「計る」は具体的な物理的対象がない場合や間接的な計量を必要とする場合に主に使用されます。ただし、これは一般的なガイドラインであり、言葉の使い方は文脈や地域、個々の話し手により多少異なる場合があります。

「量る」の意味

「量る」は、物理的な対象の大きさ、重さ、容量などを図るための動詞です。これは主に物質的な量や大きさを表すために使用されます。対象となるものは直接的に触れたり観察したりすることができる具体的な物体や現象です。

以下に、「量る」のいくつかの具体的な例を挙げます。

  • 重さを量る：物体の重さをはかりを使用して計測します。例えば、果物の重さを量る、荷物の重さを量るなどの用途で使われます。
  • 大きさを量る：物体の長さ、幅、高さなどを測定します。例えば、部屋の大きさを量るためのメジャーを使う、箱の大きさを量るなどです。
  • 容量を量る：液体や粉などの物質の容量を計測します。例えば、料理をするときに食材の量を計るためのカップを使う、水の量を量るなどです。
  • 体重を量る：人や動物の体重を計測するために体重計を使用します。

「量る」は、具体的な物理的対象に対して直接的な測定を行う場合に使われます。それは手で直接触れて測定することが可能な物理的な対象であることが一般的です。しかし、これも一般的なガイドラインであり、文脈や地域、話し手によっては多少の違いが生じる場合があります。

「計る」と「量る」の使い方・使用例

「計る」の使用例

  • レースでの記録を計る
  • 料理の調理時間を計る
  • 体温を計る
  • 距離を計る
  • 経済の成長率を計る

「量る」の使用例

  • 荷物の重さを量る
  • 食材の量を量る
  • 身長を量る
  • 水の量を量る
  • 体重を量る

「計る」と「量る」に似た言葉

  • 測る（はかる）：距離や深さなどの寸法を計測すること。地図の作成や建築などでの物理的な寸法の測定に使用されます。
  • 諮る（はかる）：計画や方策を練る、相談するといった意味で使われる言葉です。
  • 試る（ためす）：何かを実際に行ってみて、その効果や結果を確かめる行為。新しい方法を試す、新商品を試用するなどの使い方があります。

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