「該当」と「当該」の違い
「該当」と「当該」はともにある特定のものや事象を指すために使われますが、使用する文脈やニュアンスが異なります。
「該当」は通常、何かの条件や基準に一致する、もしくはそれに適合するものを指すときに使用します。例えば、「該当する項目を選んでください」や、「条件に該当する人はこの割引を受けられます」などという文脈で使われます。
ここでの「該当」は、ある基準や条件に合致する事象やアイテムを指しています。
「当該」はすでに話題になっている、もしくは前提となっている特定の事象やアイテムを指すときに使います。「当該」を使うことで、それが具体的に何を指しているかは文脈から読み取る必要があります。
例えば、「当該の事件については詳しく調査中です」や、「当該の商品はすでに在庫切れです」などという文脈で使われます。
この場合、「当該」は既に言及されている特定の事件や商品を指しています。
要するに、両者の大きな違いは、「該当」がある条件に一致するものを指し、「当該」が既に言及された特定のものを指すということです。
それぞれの意味
「該当」の意味
「該当」は主に、ある特定の基準や条件に合致する事物を指すために使われる言葉です。これは何らかの規則、規定、基準などに適合または一致するものを示します。英語では「corresponding」や「applicable」などと翻訳されることが多いです。
例えば、以下のような文脈で使われます。
- 「該当する人は全員参加してください」: この場合、「該当する人」はある特定の条件や基準に合致する人々を指します。条件や基準は具体的に何であるかは、文脈によります(例えば、特定のスキルを持つ人、特定の地域に住んでいる人、など)。
- 「該当する項目をマークしてください」: この場合、「該当する項目」は、指示や要求に合致する項目を指します。どの項目が「該当する」かは、具体的な指示や要求によります。
このように、「該当」は、特定の基準や条件に一致または適合するものを指す際に広く使用されます。
「当該」の意味
「当該」は、すでに話題になっている、もしくは前提となっている特定の事象やアイテムを指す日本語の単語です。これは前の会話や文で言及された特定の事物を指すために使用されます。「当該」を使うことで、それが具体的に何を指しているかは文脈から読み取る必要があります。英語では「the said」や「the aforementioned」などと翻訳されることが多いです。
例えば、以下のような文脈で使われます。
- 「当該の商品は現在在庫切れです」: この場合、「当該の商品」は前の会話や文で言及された特定の商品を指します。
- 「当該の事件についてはまだ調査中です」: この場合、「当該の事件」は前に言及された特定の事件を指します。
このように、「当該」は、既に議論や言及がなされた特定の対象を参照する際に広く使用されます。
「該当」と「当該」の使い方・使用例
「該当」の使用例
- 「条件に該当する人は割引を受けることができます」
- 「該当する項目をチェックボックスで選んでください」
- 「該当するデータはすべて削除されました」
- 「該当するページは見つかりませんでした」
- 「該当する時間帯には通行制限があります」
「当該」の使用例
- 「当該の商品は在庫切れとなっております」
- 「当該の事件については現在調査中です」
- 「当該の資料は会議後に配布します」
- 「当該の項目については後日修正が必要です」
- 「当該の申請は承認されました」
「該当」と「当該」に似た言葉
- 該当者(がいとうしゃ):特定の条件や基準に合致する人物。例:募集要項に該当する者。
- 該当品(がいとうひん):特定の条件や基準に合致する物品。例:規制に該当する商品。
- 当該事項(とうがいじこう):話題になっている特定の事項。議論や文書で取り上げられている特定のテーマや内容を指す。
- 該却(がいきゃく):売却するべきであると判断される財産など。価値が下がったり、不要になった物などを指す。
「該当」と「当該」の違いに関するみんなのツイート
該当と当該の違いって何ぇ…
— たかはし (@1__Takahashi) January 30, 2012
「該当」と「当該」の違いわかる人は偉い。「統括」と「総括」の違いが分かる人は賢い。
— ギンブチ (@Ginbuchi01) September 15, 2016
【言葉の違いシリーズ】
■該当と当該
該当は、一般的に、ある条件や基準に当てはまることを指します☝️
例えば、「該当する条件」や「該当する事項」など
当該は、今話題に上がっている物事やその話題に直接に関係する事項などを指す場合に使います☝️
例えば、「当該製品」や「当該事案」など pic.twitter.com/TP35pAeZMU— 人間観察ヒューマンチャンネル (@Ningen_Human1) June 26, 2023