「範囲」と「範疇」の違い。それぞれの意味や使用例を解説します!

範囲を示した円 言葉

「範囲」と「範疇」の違い

「範囲」(はんい)と「範疇」(はんちゅう)は、共にある事柄や対象の広がりや枠組みを表す言葉ですが、それぞれに独特のニュアンスがあります。

「範囲」は、一般的には物理的または抽象的なスペース、または特定の制限または境界内での事物または現象の広がりを指します。時間、空間、権限、責任、能力などの限定的なコンテキストで使用されることが多いです。

例えば、「この調査の範囲は東京都に限定されている」、「彼の責任範囲はプロジェクトの管理と監督だ」などと使います。

一方、「範疇」は、より抽象的な概念や分類、領域を指すために使われます。これは、知識、概念、アイデア、議論などの理論的または抽象的なコンテキストでよく使用されます。

例えば、「それは哲学の範疇に入る」、「この問題は倫理学の範疇を超えている」などと使います。

つまり、「範疇」は主に概念的なカテゴリや領域を指し、「範囲」はより具体的な物理的または数量的な制約や境界を指すことが多いと言えます。ただし、これらの用語は文脈によっては同じ意味で使われることもあります。

それぞれの意味

「範囲」の意味

「範囲」は、日本語である事物、概念、活動、等が及ぶ地域、空間、時間、程度等を指す言葉です。物理的な広がりや制限を示すこともありますが、抽象的な概念や領域を示すこともあります。

「範囲」は以下のような使い方があります。

  • 物理的な範囲:空間的、地理的な範囲を示すことがあります。「調査の範囲はこの町だけです」のような文脈では、調査が行われる特定の地域を指します。
  • 時間的な範囲:特定の時間枠を指すことがあります。「今日の会議の範囲は午前10時から午後3時までです」では、会議の開始と終了時間を示しています。
  • 抽象的な範囲:具体的な物事以外の抽象的な領域でも使われます。「私の知識の範囲では、その問題に答えることはできません」では、個人の知識や理解の程度を示しています。
  • 権限や責任の範囲:特定の立場や役割における権限や責任の限界を示すためにも使われます。「この件は私の権限範囲を超えています」では、個人が対処できる範囲やその責任の範囲を指しています。

このように、「範囲」は具体的なものから抽象的なものまで、多岐にわたる事柄の”広がり”や”限界”を示すために用いられます。

「範疇」の意味

「範疇」は、特定の分類、領域、カテゴリー、または概念の範囲を指す日本語の言葉です。それは、考え方やアイデア、問題などの概念的な領域を表現するために主に使用されます。

以下に、「範疇」の使い方をいくつか示します。

  • 学問・知識の領域:ある特定の学問領域や知識分野を指すために用いられます。「その問題は心理学の範疇に属する」のような文脈では、心理学という学問領域や知識領域を指しています。
  • 抽象的な概念・問題領域:特定の概念や問題が属する領域を示すために使われます。「その議論は哲学的な範疇に入る」では、議論の内容や性質が哲学的な問題を含んでいることを示しています。
  • 分類・カテゴリー:物事を分類する際にも「範疇」が使われます。たとえば、「これらの動物はすべて哺乳類の範疇に入る」のように、特定のグループや分類を指すために使用されます。

したがって、「範疇」は抽象的な概念や領域、特定の分類やカテゴリーを指すのに対し、「範囲」は物理的な空間や時間、具体的な事柄の広がりや限界を示すことが多いと言えます。ただし、これらの言葉は互いに近い意味を持ち、一部の文脈では互換的に使用されることもあります。

「範囲」と「範疇」の使い方・使用例

「範囲」の使用例

  • 今回のプロジェクトの範囲は新製品の開発だけでなく、市場調査も含まれます。
  • その問題は私の権限範囲を超えているので、上司に報告すべきです。
  • この授業の範囲は古代ローマの歴史から中世ヨーロッパまでを扱います。
  • 彼の技術的な範囲はプログラミングだけでなく、ネットワーク管理にも及びます。
  • 今日の調査の範囲はこのビルの1階から3階までです。

「範疇」の使用例

  • この問題は倫理学の範疇に属します。
  • 彼女の研究の範疇は粒子物理学です。
  • その議論は哲学的な範疇に入ります。
  • これらの生物は全て生物学の範疇に含まれます。
  • その問いは人間心理の深淵、つまり心理学の範疇に触れています。

「範囲」と「範疇」に似た言葉

  • 領域(りょういき):ある特定の分野や領地などの境界内の空間。地理的な範囲や学術分野などに使われる。
  • 境界(きょうかい):あるものと他のものとの間の隔たりや界限。物理的な境界だけでなく、抽象的な限界も指すことがある。
  • 分野(ぶんや):学問、芸術、産業など特定の活動や主題が関連する領域。専門的な観点からの領域を指す。
  • 領野(りょうや):主に医学や生物学で用いられる用語で、特定の機能を持つ細胞や器官の集まり。

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