「おざなり」と「なおざり」の違い。それぞれの意味や使用例を解説します!

おざなりとなおざりと書かれたイラスト 言葉

「おざなり」と「なおざり」の違い

「おざなり」と「なおざり」は、どちらも似たような意味を持つ言葉ですが、微妙な違いがあります。

「おざなり」は、物事を適当に、手抜きで行うさまを指します。手間をかけずに、表面だけの仕事をするときに使われることが多いです。例えば、細部にまで気を配ることなく、仕事をさっさと終わらせるような状況で「おざなりに仕事をした」と表現されます。

一方、「なおざり」は、物事を放置する、おろそかにするという意味です。特に何も手を付けずに放っておく状態を指すことが多いです。例えば、「問題をなおざりにする」は、問題を解決しようとしないでそのままにしておくことを意味します。

まとめると、「おざなり」は適当に物事を処理するさまを、「なおざり」は物事を放置するさまを表します。これらは微妙に異なるシチュエーションで使用されます。

それぞれの意味

「おざなり」の意味

「おざなり」とは、仕事や行為を適当にやり過ごす、手抜きで行う、必要な注意を払わずに物事を進めるという意味合いを持っています。

この言葉は通常、物事への取り組みが専門性や本来必要な注意を払うことなく行われている状況で使われます。つまり、手間をかけずに表面だけを取り繕う状況や、細部にまで気を配ることなく、怠慢に物事を進行させるときにこの言葉が使用されます。

例えば、企業で新しいプロジェクトが立ち上がり、それに対する取り組みが怠慢である、或いはその準備が十分でない場合、「おざなりなプロジェクト運営」という表現が適用されます。また、一見すると問題がないように見えるが、詳細に調べると中身がない、というような場合も「おざなり」という言葉が使われます。

そのため、「おざなり」は一般的には否定的な意味合いを持つことが多く、物事への真剣な取り組みがない状態を指すことがほとんどです。

「なおざり」の意味

「なおざり」とは、物事を放置する、顧みない、手をつけずにそのままにしておくといった意味合いを含みます。

この言葉は、問題や事態に対して適切な対応をせず、何も手を打たないで放置する状況に使用されます。また、物事が放置されて乱れた状態や、適切な手当てを受けないで放置されている状況を指すこともあります。

たとえば、仕事で発生した問題を解決しようとしないでそのままにしておくときや、物置に放置されて使われなくなった道具などを指す際に、「問題をなおざりにする」や「道具がなおざりになる」などと表現されます。

「なおざり」は、何も対処しないで放置するという意味から、無視や無関心の状態を示す言葉としても使われます。また、放置されている結果、乱雑になった状態や不注意からくる混乱をも指すことがあります。そのため、「なおざり」は一般的に否定的な意味合いを持つことが多いです。

「おざなり」と「なおざり」の使い方・使用例

「おざなり」の使用例

  • 彼は報告書をおざなりに書いた。
  • 掃除がおざなりになっていると、部屋が汚れやすくなる。
  • おざなりな態度では、問題解決には至らない。
  • 訓練をおざなりにすると、本番でのパフォーマンスが下がる。
  • おざなりな勉強では、試験に合格することは難しい。

「なおざり」の使用例

  • 彼は家庭のことをなおざりにしていた。
  • 問題をなおざりにしては、さらに状況が悪化するだけだ。
  • 彼の部屋は物がなおざりになっていて、乱雑だった。
  • 健康をなおざりにすると、病気になりやすくなる。
  • 仕事が忙しくて、運動をなおざりにしていた。

「おざなり」と「なおざり」に似た言葉

  • 手抜き (てぬき): 必要な手間や労力を省き、本来の水準に達していない状態やその方法。
  • 適当 (てきとう): ある程度の基準や水準を満たしているとは言えないさまや、適切でないことを指す場合が多い。
  • ずさん: いい加減で、きちんとしていないさま。
  • いい加減 (いいかげん): 物事を適当に行ったり、真剣に取り組まない様子。また、十分な状態や適度なさまを指すこともある。
  • だらしない: 物事を整理整頓できず、乱雑や不潔な状態であること。
  • 怠慢 (たいまん): 必要な仕事や義務を怠り、行わないこと。

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