「身丈」と「着丈」の違い。それぞれの意味や使用例を解説します! | コトノハ辞典

「身丈」と「着丈」の違い。それぞれの意味や使用例を解説します!

身丈-イメージ画像 言葉
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「身丈」と「着丈」の違い

洋服や和服のサイズ表記において、「身丈」と「着丈」という言葉はしばしば見かけますが、この二つは似ているようで明確に異なる意味を持っています。その違いを理解することは、正しく衣服を選ぶ上で非常に重要です。特にインターネット通販やオーダーメイドの際に、これらの言葉の意味を取り違えてしまうと、思っていたよりも短い、あるいは長い服が届くという事態になりかねません。

「身丈」とは主に和服で用いられる言葉であり、体の上から下までの長さを基準にした寸法を示します。一方、「着丈」は洋服、とくに上着やシャツ、コートなどの丈を表すときに使われ、服の襟元や肩の付け根から裾までの長さを指します。このように、「身丈」は身体を基準にした表現であるのに対し、「着丈」は衣服そのものの構造に着目した表現だと言えるでしょう。

また、「身丈」はその人の身長や体型に合わせて最適なサイズを導き出すための数値であるのに対して、「着丈」はその服が着用時にどのようなシルエットになるか、どの程度の長さになるかを視覚的に示す役割を果たします。たとえば、着丈が短いジャケットはカジュアルな印象を与えますし、長めの着丈であればフォーマルな印象になることもあります。このように、両者は似たような位置にある言葉でありながら、用途も意味合いも異なるものなのです。

それぞれの意味

「身丈」の意味

和服における「身丈」は、体に直接フィットするよう仕立てられるため、着用者の身長や体格がそのまま反映されることが多く、サイズ選びの基本となる要素です。

以下は「身丈」の特徴です。

  • 主に和服に使用される用語
  • 首の付け根から足元までの体の長さを基準にする
  • 着用者の身長に大きく依存する
  • 体に合わせた寸法として仕立てに活用される

「着丈」の意味

「着丈」は洋服、特にトップス類に使われる用語で、服自体の長さを示すものです。測定方法は、服の襟の下(または肩の最上部)から裾までの距離です。これは服そのものの構造に基づいた指標であり、体型ではなく衣類の設計によって決まります。

「着丈」は、服のスタイルやバランスを把握する上で重要な要素となります。同じサイズでも、着丈が異なるだけで見た目の印象や着心地が大きく変わるため、購入前に確認すべきポイントの一つです。

以下は「着丈」の特徴です:

  • 主に洋服(シャツ、ジャケット、コートなど)に使用される
  • 服の襟元または肩から裾までの長さを示す
  • 服のデザインやシルエットに影響を与える
  • 体型ではなく服の構造によって決まる

このように、「身丈」は身体を基準とした言葉、「着丈」は衣服そのものの長さを示す言葉であり、それぞれが別の視点から“長さ”を捉えています。

「身丈」と「着丈」の使い方・使用例

「身丈」の使用例

  • この浴衣の身丈は160cmなので、身長が同じくらいの方にちょうどいいです。
  • 身丈を測るときは、首の付け根からくるぶしあたりまでの長さを基準にします。
  • 和服を仕立てる際は、身丈と裄丈を正確に測る必要があります。
  • 成長を見越して、子どもの着物は少し長めの身丈にしてあります。
  • 母から譲られた着物の身丈が合わなかったので、仕立て直しました。

「着丈」の使用例

  • このジャケットの着丈は短めで、カジュアルな印象を与えます。
  • ネットで服を買うときは、着丈を確認してから注文するようにしています。
  • シャツの着丈が長すぎると、パンツにインしにくいです。
  • このワンピースは着丈が90cmで、膝上くらいの長さになります。
  • 春用コートを探していて、ちょうどいい着丈のものが見つかりました。

「身丈」と「着丈」に似た言葉

  • 袖丈(そでたけ):袖の付け根から袖口までの長さを指します。長袖や半袖など、袖の長さを比較するときに使われます。
  • 裄丈(ゆきたけ):和服やシャツで使われる用語で、首の後ろの中心から肩を通って袖先までの長さです。肩幅と袖丈を合算したような寸法です。
  • 肩幅(かたはば):左右の肩の端から端までの直線距離を示します。ジャケットやシャツのフィット感を決める大切な要素です。
  • 身幅(みはば):服の身頃部分の幅を指し、脇の下から脇の下までの水平距離で測定します。服のゆとりやフィット感に大きく関係します。
  • 総丈(そうたけ):服全体の長さを指し、ワンピースやオールインワンなど、上から下までが一続きになっている服に対して使われます。
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