「メモリ」と「ストレージ」の違い。それぞれの意味や使用例を解説します! | コトノハ辞典

「メモリ」と「ストレージ」の違い。それぞれの意味や使用例を解説します!

メモリ-イメージ画像 IT
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「メモリ」と「ストレージ」の違い

私たちが日常的に使っているスマートフォンやパソコンなどのデジタル機器。その中でよく目にする用語のひとつに「メモリ」と「ストレージ」があります。どちらもデータを扱う機能を持っているため、似たような意味に捉えられがちですが、実はその役割や働きには明確な違いがあります。

「メモリ」は一時的な作業スペースであり、コンピュータが処理を行う際に使う“作業机”のようなものです。アプリを開いたり、ファイルを編集したりするとき、データはまずこのメモリに読み込まれます。そして、処理が終わると基本的にはその内容は消去されます。つまり、電源を切ると中身が消えてしまう性質を持つのが「メモリ」です。

一方、「ストレージ」は長期間データを保存しておく“倉庫”のような存在です。写真、音楽、文書などのファイルはすべてこのストレージに保管され、電源を切っても消えることはありません。ストレージは、必要に応じて情報を取り出すための保管場所であり、機器の電源がオフのときにも情報を維持し続ける役割を担っています。

このように、「メモリ」と「ストレージ」はともにデータを扱いますが、ひとつは一時的に処理を行う場所、もうひとつはデータを保存するための場所という、役割の違いがあります。使い方も働きも異なるため、それぞれの特徴を理解することは、パソコンやスマートフォンを正しく活用するうえでとても大切です。

それぞれの意味

「メモリ」の意味

メモリとは、正式には「主記憶装置」または「RAM(Random Access Memory)」と呼ばれるもので、コンピュータやスマートフォンなどのデバイスが動作中に使用する一時的な記憶領域です。

処理速度が非常に速く、CPU(中央演算装置)がプログラムやデータに即座にアクセスできるようにするために使われます。電源が入っている間だけ情報を保持し、電源が切れるとすべての内容が消えるという特性を持っています。そのため、恒久的なデータ保存には適していません。

「ストレージ」の意味

ストレージは、「補助記憶装置」とも呼ばれる、データを長期間保存するための領域です。メモリとは違い、電源を切っても保存されている情報は消えず、恒久的に保持されます。

ストレージにはいくつかの種類があり、代表的なものとしては以下のような形式があります。

  • HDD(ハードディスクドライブ)
  • SSD(ソリッドステートドライブ)
  • フラッシュメモリ(USBメモリ、SDカードなど)

これらのストレージは、写真、動画、文書、アプリケーションなど、あらゆるデータを保存するために使用され、機器の電源を落とした後も内容を保持し続けます。

つまり、メモリが「作業中の一時保存場所」であるのに対し、ストレージは「完成したデータを保管しておくための場所」という位置づけになります。それぞれの定義を理解しておくことで、コンピュータの動作の仕組みや性能に対する理解が深まります。

「メモリ」と「ストレージ」の使い方・使用例

「メモリ」の使用例

  • 「このパソコン、メモリが8GBあるから動画編集もスムーズだよ。」
  • 「アプリをたくさん開くとメモリが足りなくなって動作が重くなるよ。」
  • 「ゲームを快適にプレイするにはメモリの容量が重要です。」
  • 「最近のスマホはメモリが多いから複数のアプリを同時に使えるね。」
  • 「メモリ不足でアプリが強制終了してしまった…。」

「ストレージ」の使用例

  • 「写真や動画が多すぎてスマホのストレージがいっぱいになった。」
  • 「パソコンのストレージ容量は1TBあるから安心だよ。」
  • 「古いファイルは外付けストレージに移動しておいた方がいいよ。」
  • 「このアプリ、インストールにかなりのストレージを使うね。」
  • 「クラウドストレージを使えば、端末の容量を気にしなくて済むよ。」

「メモリ」と「ストレージ」に似た言葉

  • キャッシュ(Cache) 高速なアクセスが必要なデータを一時的に保存するための記憶領域で、CPUとメモリの間で使われる。アクセス速度を上げるために重要な役割を果たす。
  • VRAM(ビデオメモリ) グラフィックス処理に特化したメモリで、主にゲームや映像編集などで使われる。GPU(グラフィックス処理装置)専用の記憶領域。
  • ROM(Read Only Memory) 書き換えができない、または限定的にしか書き換えられないメモリ。主にシステムの基本的なプログラム(ファームウェアなど)が保存される。
  • クラウドストレージ インターネット上のサーバーにデータを保存する仕組み。物理的なデバイスに依存せず、どこからでもアクセスできるのが特徴。
  • 外付けハードディスク パソコンやデバイスにUSBなどで接続して使用する外部の記憶装置。容量の拡張やバックアップに利用される。
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