「押す」と「推す」の違い。それぞれの意味や使用例を解説します!

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「押す」と「推す」の違い

「押す」(おす)と「推す」(おす)は同音異義語で、それぞれ異なる意味と使われ方があります。

「押す」は物理的な力を使って何かを動かす行為を表します。ドアを押して開ける、ボタンを押す、人ごみを押して進むなどの使い方があります。

「推す」は具体的な物理的な力ではなく、何かを後押しする、または支持する抽象的な概念を表します。また、論理的な推測や推論をする際にも使われます。例えば、彼をリーダーとして推す(支持する)、彼が犯人だと推す(推測・推論する)などの使い方があります。

両方とも一見似ていますが、使い方や文脈によって意味が大きく変わるので、注意深く使うことが必要です。

それぞれの意味

「押す」の意味

「押す」は、日本語の動詞で、物理的な力を使って何かを動かす、または圧力を加える行為を指します。これには、直接的な接触を伴う行為(ボタンを押す、壁を押すなど)から、間接的な影響を表す行為(意見を押し通すなど)まで、多くの使い方があります。

以下にいくつかの主な用途と例を挙げます。

  • 物体に対する直接的な押し動作:例えば、「ドアを押す」、「ボタンを押す」、「壁を押す」など。ここでの「押す」は、物体を動かすための力を適用することを指します。
  • 抽象的な意味での押す:例えば、「意見を押し通す」、「押し売りする」など。ここでの「押す」は、自分の意志や考えを他人に対して強く伝える、あるいは強制することを指します。
  • 場所や空間を押す:例えば、「人ごみを押して進む」など。ここでの「押す」は、物理的な空間を通過または移動することを指します。

このように、「押す」は具体的な物理的行為から抽象的な概念まで、様々な文脈で使用されます。ただし、その基本的な意味は「力を使って何かを動かす」であることを覚えておけば、文脈によるニュアンスの違いを理解するのに役立つでしょう。

「推す」の意味

「推す」は、その用途や意味合いは主に二つの大きなカテゴリーに分けることができます。

推理や推測をするときに用いられます。この文脈では、「推す」は「推定する」「予想する」などと同義となります。例えば、「彼が犯人だと推す」は、「彼が犯人だと推定する」または「彼が犯人だと予想する」という意味になります。

もう一つの大きな意味として、何かを支持するときに用いられます。この場合、「推す」は「後押しする」「応援する」などと同義となります。例えば、「私は彼を新しいリーダーとして推す」は、「私は彼を新しいリーダーとして後押しする」または「私は彼を新しいリーダーとして応援する」という意味になります。

特に最近では、特定のアイドルやアーティスト、映画、作品等を強く支持する意味で「推し」という名詞形で使われることが多くなりました。この用途では、「推す」は「特に好きで応援している」という意味になります。例えば、「私の推しはこのアイドルです」は、「私が特に好きで応援しているのはこのアイドルです」という意味になります。

「推す」の基本的な意味は、情報を基に何かを判断する、または何かを支持するという概念であり、その具体的な用途は文脈によって変わると理解するとよいでしょう。

「押す」と「推す」の使い方・使用例

「押す」の使用例

  • 電子レンジの「スタート」ボタンを押す
  • エレベーターのボタンを押す
  • ドアを押すと、店内に入った。
  • 彼は自分の意見を押し通すことにした。
  • 人ごみを押して、進むのに苦労した。

「推す」の使用例

  • 私は彼を次の会長として推す
  • 新たに出た証拠から、彼が犯人だと推す
  • このアーティストを私の推しとして紹介します。
  • 彼の犯行を推察するためには、さらなる証拠が必要だ。
  • この小説家を新星と推す

「押す」と「推す」に似た言葉

  • 圧す(おす):力をかけて何かを押し付ける、押しつぶす動作。強く押すことで形を変えるなどの意味合い。
  • 押し付ける(おしつける):他人に意見や物品などを無理に受け入れさせる行為。強制的に課す意味。
  • 推進する(すいしんする):ある目的や計画を前進させる、推し進める行動。プロジェクトや政策の推進などで使用。
  • 推定する(すいていする):既知の情報から未知の事実を推測・推論する行為。統計や分析などで使われる。

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