「通院」と「受診」の違い。それぞれの意味や使用例を解説します!

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「通院」と「受診」の違い

「通院」と「受診」は、医療や健康に関連した用語で、共に医療機関に関わる行為を指しますが、それぞれ異なる意味があります。

通院は定期的、または必要に応じて医療機関を訪れる行為を指します。慢性的な疾患の管理や、定期的な治療が必要な状態などがこれに該当します。例えば、高血圧の薬を処方するために定期的に訪れる、物理療法を受けるために定期的に訪れるなど、特定の医療機関に定期的に足を運ぶ行為が「通院」と表現されます。

受診は診察を受けるために医療機関を訪れ、診察を受ける行為を指します。これは回数に限らず、一度だけの訪問でも何度も訪問する場合も含まれます。

したがって、「受診」は一般的に医師の診察を受けるための行為を指し、その回数は特に制限されません。一方「通院」は定期的な訪問や治療の継続を必要とする状況を指します。

それぞれの意味

「通院」の意味

「通院」は、定期的にまたは必要に応じて医療機関に足を運ぶ行為を指します。これは慢性的な疾患の管理や、治療やリハビリテーションが必要な状況などで用いられます。

たとえば、糖尿病の患者は定期的に血糖値をチェックし、インスリン注射や飲み薬などの治療を受けるために医療機関に通うことが必要です。また、肺炎や骨折などから回復中の人は、通院して定期的に状態を医師に確認してもらう必要があります。

「通院」は、「行って戻る」という意味を持つ「通う」に由来しており、その日のうちに帰宅することを前提とした医療の形態を指しています。これは入院治療(病院に滞在して治療を受ける)とは対照的です。つまり、通院は自宅と医療機関との間を行き来しながら治療を受ける形態を指します。

「受診」の意味

「受診」は、医師や他の医療専門家の診察を受ける行為を指す言葉です。これには、症状があるときや健康診断を受けるため、またはその他の理由で医師の診察を受ける必要がある場合が含まれます。

受診は、一回だけの診察であったり、定期的な診察(例えば、慢性的な病状の管理のため)であったりします。具体的な例としては、風邪の症状が出たために診察する、健康診断のために病院やクリニックを訪れる、慢性疾患の管理のために定期的に医師の診察を受けるなどがあります。

なお、「受診」は医療機関に行き、医師の診察を受ける行為そのものを指し、その回数や頻度(一回限り、または定期的など)は問わない点が特徴です。

「通院」と「受診」の使い方・使用例

「通院」の使用例

  • 彼は心臓病の治療のために毎週病院に通院している。
  • 肩のリハビリテーションのため、彼女は物理療法クリニックに通院することになった。
  • 私の祖父は慢性的な肺疾患のため、定期的に病院に通院しています。
  • 私たちの子供はアレルギーの治療のために皮膚科医に通院しています。

「受診」の使用例

  • 風邪の症状がひどいので、明日受診しようと思います。
  • 突然の頭痛とめまいに驚いて、彼女はすぐに医療機関を受診しました。
  • 近視が進行しているようなので、眼科医を受診する予定です。
  • 新型インフルエンザの予防接種を受けるために、子供たちを小児科に受診させました。

「通院」と「受診」に似た言葉

  • 診察: 医師が患者の症状を調べ、診断すること。受診者が医師に対して行う。
  • 入院: 病気や怪我の治療のために、医療機関に長期間滞在すること。通院とは異なり、医療機関内での生活となる。
  • 外来: 医療機関で、入院せずに診察や治療を受ける部門。通院患者が利用する。
  • 健康診断: 体の健康状態をチェックするために、専門の医療機関や医師によって行われる一連の検査。

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